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ドイツ語を通じて世界と繋がりませんか?

今日は再びDeutschAkademieの様子と、ウィーンで感じていることについてお伝えしたいと思います。投稿者については初回の投稿をご覧下さい。

昨日の投稿でお伝えした通り、今日はまた新たな代講の先生を迎えてのコース最終日でした。コース前半は文法事項を中心に勉強し、後半は現代社会が抱える様々な問題についてのDiskussion―ディスカッションを行いました。今日の先生―アンドレアは、たったの3時間だったとは思えない程、本当に沢山のことを教えて下さいました。3月31日教室にてディスカッションの様子

コースが終わった後はBüro―事務所に行き、Kursbestätigung―コースの証明書を発行してもらいました。ドイツ語圏の大学等で学んだり、職に就いたりする際に提出が求められる証明書とは異なるのですが、いつ、どこで、どのレベルのドイツ語を学んだかの記録でもあるので、私は毎回欠かさずコース修了時にもらっています。証明書発行の時には大抵事務の方とドイツ語で色々お話できるので、それも証明書を受け取りに行く時の楽しみの1つです。
自室にて

Kursbestätigungを手に自室にて

さて、ここからは今私がウィーンで感じていることについて書きたいと思います。ウィーン国立オペラ座に立ち見をしに行くと、他の立ち見席の常連さん方に話しかけられることが多いです。その時にドイツ語を話すと、英語で話をした場合よりも親密さが増す気がしています。先日楽友協会の黄金のホールにコンサートを聴きに行った時にも、隣の席になったご婦人にドイツ語で話しかけられました。最初は聞き取れなかったのですが、その方は再度少しゆっくりめに話して下さり、そのおかげで理解することができ、心が通じ合ったような気がして嬉しくなりました。日本では「知らない方とちょっとしたお喋りをする」という機会はあまりないと思うのですが、ウィーンでは少し前まで他人だった人が友達になっているなんてことがよくあります。そうした経験も踏まえ、皆さんにも是非ウィーンでドイツ語を話していただきたいと思います。

今日で私の投稿は最後になります。世界中から集まったDeutschAkademieのクラスメートは、コースが終わっても、更にはウィーンを離れても良き友人であり、それはDeutschAkademieでドイツ語を通じて深い絆が育まれるためだと思います。さあ、あなたもウィーンでドイツ語を学んで世界と繋がりましょう!

ドイツ語勉強法~その2~

今日は再びDeutschAkademieのコースの様子と、タイトルにある通りドイツ語の勉強法についてお伝えしたいと思います。投稿者については初回の投稿をご覧下さい。

今日お伝えするのは、ドイツ語学校に通う上で1番重要となるコースの先生方についてです。私はこれまでに2人の先生にお世話になったのですが、どちらの先生も「自分の教え方」を持っていて、それぞれの指導方法で私達をしっかりと導いて下さいました。特に印象的だったのが、私達クラスメートが2人1組、計5組に分かれて会話の練習をしている時に、私達が一斉に、しかもかなり賑やかに話しているにも拘らず、どちらの先生も私達のドイツ語の間違いを聞き逃さずに細かく指摘して下さったことです。また、私達のレベルに合わせた教材を作って下さったり、コース以外のものも含めドイツ語に関する疑問点に丁寧に答えて下さったり、ウィーンで生活する上で耳よりな情報を教えて下さったり…と、本当に親切です。ただ、私がDeutschAkademieに通い始めた時、先生がコースの最初からずっとドイツ語だけを話していて、私には理解できないことが多く「このままではこのコースには到底ついていけない」と真っ青になったこともありました。(後でクラスメートに聞いたところ、皆同じ気持ちだったということがわかりましたが。)しかし、それも先生方の教え方の1つで、たとえ最初は意味が全く分からなくても、何度も聞いているうち、そして勉強を続けているうちには分かるようになるから、まずはドイツ語を聞くことに慣れよう!というものでした。

3月14日教室にて

今日のクラスでの1コマ

さて、そろそろドイツ語の勉強法についての話に移りたいと思います。私がDeutschAkademieに通い始めて「ドイツ語が身に付いてきた」と実感したのは、自分の言いたいことを実際に口に出すまでの時間が短くなったと自覚した時です。ドイツ語勉強法~その1~に書いた通り語彙力も勿論大切なのですが、思い通り、場合によっては「思わず」口が動く状態というのがドイツ語の習得には必要不可欠だと私は感じています。口が自由に動くようになる、それにはドイツ語をどれだけ口に出してきたか、ドイツ語の発音にどれだけ口が慣れたかが物を言うわけです。DeutschAkademieのコースでは日々先生やクラスメートと沢山ドイツ語で話しますし、私達の間違いはその場で先生が指摘して下さったり、私達がドイツ語で何と表現すればよいか分からない時はすぐに先生に質問できたり…と、会話力をも鍛えることができます。また、コース以外でのドイツ語会話の練習も推奨されていて、その1つがタンデム―異なる母国語を持つ人で言語交換を行う学習法です。タンデム・パートナーはインターネット上でも探すことができるそうですので、日本語を教えることに興味があって、ドイツ語の会話力を伸ばしたい人は是非、タンデムを試してみて下さい。

Internationaler Frauentag―国際女性デーを考える

今日はDeutschAkademieのコースの様子をお伝えしたいと思います。投稿者については初回の投稿をご覧下さい。

まずクラスメートについてですが、これまでに私はアルバニア、イタリア、イラン、エチオピア、カザフスタン、クロアチア、コンゴ、ジョージア、スロベニア、中国、チリ、ハンガリー、フランス、ポーランド、メキシコ、ルーマニアの出身のメンバーと一緒になりました。出身地だけでなく年齢も様々なのですが、先生もクラスメートも「Sie―あなた」ではなく「Du―きみ」で呼び合って、同じ目線で勉強しています。そして互いに相手の出身地やその他のプライベートに興味を持って質問し合うことが多く、こうして約1か月間のコースの間に強い結びつきが生まれます。

次にコースの内容についてですが、先月のコースまでは「Menschen」という教科書・問題集を使って勉強してきました。しかし、B1(2)で学習する文法事項は少ないため、今のコースでは敢えて教科書・問題集は使わず、語彙力・会話力の強化に重きを置いたドイツ語学習に取り組んでいます。

アクティビティ

今日のコースで取り組んだAktivität―アクティビティの一例

コースでは絵や図を描いたり、パントマイムでものを伝え合ったり、クラスメート同士でテストを作って解いたり、それを添削したり、テーマを設定してDiskussion―ディスカッションしたり…と、色々なAktivitätを通してドイツ語を身に付けています。教科書を読んで問題を解くことよりも、より実践的で記憶にも残りやすいです。これらの中で最も効果的なAktivitätであるDiskussionについて詳しく触れたいと思います。

昨日3月8日はInternationaler Frauentag―国際女性デーでした。コースでは昨日・今日と2日間に渡りInternationaler FrauentagについてDiskussionを行いました。Internationaler Frauentagに賛成か反対か、フェミニズム論者か否か、そして性別による差別を受けたことがあるかなど、最初は先生の質問に沿って進んでいき、徐々に互いの意見に対する質問が増えていき、それぞれの主張が強くなり…全員が集中して、非常に白熱した議論が繰り広げられました。自分の考えをしっかりと相手に伝えたい、相手の考えをもっと深く知りたいという気持ちが強ければ強いほど、頭のどこかからドイツ語を絞り出すことができるということを実感できました。明日のDiskussionのテーマが何か、今からとても楽しみです。